時代は1905年。ある日草原で見かけた奇妙な格好をしたおじさんに話しかけたアリスは白い錠剤を渡され男のマネをして飲み込む。直後に走り立ち去る男を追いかけるとそこには穴の空いた大きな木。男に続いて穴をくぐり抜けたその先は。。。邦題から不思議の国のアリスを意識していことは明らかだが、本作はアリスの持つ「子供に愛される可愛らしい世界観」を「大人のリアルな世界」に置き換えた作品となっている。もともと原作が持っていた奇妙な世界観にドラッグなどの現実の暗い部分を融合させることでなんとも言えない"おぞましさ"が新しく表現されており世界観の再構築は成功しているようにみえる。しかし残念なのは演出の出来の悪さ。本当に酷くて小学校の学芸会なのかな？と思うほど。ペラペラな布に絵を描いて背景に使ってみたり、木の板に下手な絵を描いてみたり。。。撮影技術も衣装もセットも演技もメイクも素人感丸出しでこちらが恥ずかしくなって目を逸らしたくなるほど台無し。ストーリーは原作と同じく荒唐無稽で一貫性は無く理解しようとするのは無駄。一応、白うさぎやチェシャ猫やいもむしに帽子屋といったアリスの人気キャラクターに相当する人物も登場しているので原作を知っていると楽しめる部分もあるがポップで可愛らしいものではないので期待しすぎに注意。不思議の国のアリスのパロディ作品でしかなので原作を知らずに真面目に見てしまうと損をする。そういった不親切さも含めてちょっと見るには辛い映画。

2023/05/31

コミカルな感じで明るいゾンビ映画か？と思ってると性的な発言や描写があるので家族での視聴はオススメ出来ないイイ感じに絶望と希望が織り交ぜられ人物描写に絶妙な複雑さがありそこらへんも楽しめるかとゾンビ好きっていうと変だがそういうゾンビの怖さもほどほどにあるのでまぁ満足感は有り子供ゾンビが居るのは許せても子供ゾンビに攻撃してしまうのはやっぱ抵抗感あった作品のコミカルっぽさから子供ゾンビへの攻撃は控えて欲しかったかもこの作品を楽しむ、登場人物の感情や内面を楽しみやすいのは中年ぐらいかなという気がしますた

2023/05/27

初めて本作を鑑賞した後は頗る感動したのを憶えている。2回目は「なんだか、それほどでも...」と感じた。今回、久しぶりに観て、キアロスタミ監督の鑑賞者を信頼しているからこその揺さぶりに改めて膝を打った。映画が開始して主人公の行動の目的が示されるまでに都合30分はかかっている。通常の娯楽映画はこんなに観客を待たせない。この恐ろしくも禍々しい30分は観客の好奇心を掻き立てつつ、「まぁ痒いからってそんなにボリボリ掻くものじゃありません」とばかりに焦らし続ける。この沈黙を恐れない対話劇と、相手によって変わる相対的な主人公の「ある仕事」への誘惑、死に急ぐ主人公の苛立ちや諦観、孤立スキーマなどの心理描写はまさに心理の現場におけるセラピストとクライエントのそれを彷彿させる。また「粋だなぁ...！」と思うのはランドローバーで同じ山を登ったり下ったりという俯瞰の描写だ。主人公の疲労感や焦燥感が観客にも嫌というほど伝わってくる。土埃が上がる穴だらけの山で、穴や土をかける人たちは、ごまんといるというのに、この自分に土をかけてくれる好人物は見つかりそうにない..。絶望しかかったところに出現する好々爺...。そして、ラストのキアロスタミ監督とクルーたち、役者やエキストラたちの短い映像が描写される。上映された時は、このシークエンスはあるのか否かわからないが、これがあることによって私は、いわく言い難い安堵感、日常と非日常の間にある不朽の地の存在を感じさせられた。やはり地獄は絶対的なものではなく相対的に顕れるものなのかもしれない。

2023/05/27

いまいち

2023/05/26

なかなか面白いスタッフ＆キャスのイギリス映画監督がジョー・コーニッシュ。エドガーライトとつながりがあり、今後面白いコメディ映画が期待されてます。イギリスではコメディアンで有名だったそうです。そして出演にエドガーライト映画の御用達俳優ニック・フロスト。サイモン・ペッグの相棒役が多いあのデブちゃんです。さらに町のガキンチョ役でジョン・ボイエガ。スターウォーズの今やってる三部作のフィン役の黒人さんの彼です。そんで女性キャストが今年2018年からドクター・フーで初女性ドクターを演じることになったジョディ・ウィッテカー。映画の内容的にはすべてにおいて中途半端の寸足らずという感じですが、上記人物に興味がある人には話のネタにはみとかないといかんかなくらいの感じです。

2023/05/24

余りにも話が突拍子過ぎて真面目に考えると赤ちゃんになったり死期間近の老人になってその日に死んだりとかは？せめて一つの性で年齢も狭めた方が話が入って来やすかったかなぁ。色々他の事を考えさせられて入り込めない。人を愛するって外見じゃ無いって中身も変わったらピントがズレて家具作りのセンスに惚れたのって思ってしまう。ストーリーも予想道理ハッピーエンドで分かりやすいのだけど何も考えなければ気楽に見れてほのぼのする。

2023/05/21

Disappointingly dull, plodding movie preaching about the dangers of religious zealotry.Rachel Weisz is an elsewhere accomplished actress who whispers or mumbles almost inaudibly as a somewhat historical character, through most of this quasi-historicalish drama (spoiler: the Christians are the bad guys, some will be gratified to note). Mostly cartoonish characters, reminded me of Atlas Shrugged. Almost as bad.Except for a scene where several panicked people rush to grab and drop scrolls from the Library of Alexandria, the scenes of (senseless, mostly mob) violence, are most of what constitutes "action" in this film.

2023/05/17

お茶会は最近では一部でしか馴染みがないかも知れませんが、やはりお茶会の雰囲気は好きです。この映画でもそれがとてもよく描かれており（もちろん豪華すぎる部分はあります）、またギャツビーの一途で繊細な愛を表しているシーンだと感じます。このお茶会以降はどんよりとした重苦しい悲しさが徐々に押し寄せてくるので観ていて疲れてしまいます。さすがフィッツジェラルドと思いました。他の方々が書かれているように狂騒の20年代という雰囲気を再現できているかと言えば疑問でした。特に音楽は完全に近年の音楽ばかりで雰囲気を壊している気がしました。

2023/05/17